2024年6月4日火曜日

宇治拾遺物語

 

作者:町田 康
発行:河出文庫
値段:800円+税
「山頭火」を読み終わって面白かったので、これも買ってみました。同じ著者に「ギケイキ」というのが3冊でているのですが、この一冊目は、書店に在庫が無く買えませんでした。いつごろ入るのでしょうか。
格調高い河出文庫の中に、こんなに大阪弁丸出しの訳で、しかも下ネタでもなんでも面白そうなのは全部取り込む作者の姿勢。内容は、昔私たちが聞いたお話で、あーこれは宇治拾遺物語の話だったのかと気づくとても面白い作品です。

2024年6月3日月曜日

脇がかゆい

 


春期限定 いちごタルト事件

 


作者:米澤 穂信

発行:創元推理文庫

値段:600円+税

 梅田の紀伊國屋書店で、「大誘拐」が展示されていると思っていたのですが、その気配は全く無くて、東京の販売戦略とはやはり違うのだと実感しました。そして、創元推理文庫のところで、この本を見つけました。

シリーズになっていて、アニメ化されるというのが話題となっていました。「小市民」にこだわる主人公で、肩がこらずに読めます。今は、最後の部分を残して、他の本を読んでいます。

山頭火 (町田 康)

作者:町田 康

発行:春陽堂書店

値段:2000円+税

この著者の作品、今まで読んだことがなかったかなあ。たぶん無い。

山頭火の俗物的部分を詳しく分析し、さらに、関西弁を使って面白く読めるように工夫し、さらには、難語を1ページごとくらいに撒いて辞書を引きたくなるようにし、その面白さは群を抜いていました。紀伊國屋書店でキャンペーンのように展示されていて、読んでみたいと思い、梅田の紀伊國屋で買いました。

山頭火の句がちりばめられているのも良い。

 

2024年6月2日日曜日

陽を浴びて気持ちがいい

 


東京へ (お土産 魔女の後悔) 

 

丸の内、丸善で買いました。あちこちの書店に出ていたのですが、最初を少し読んでみてタイトルとの違和感があり手に付きませんでした。丸善で少し読んでみると、とても面白くなり買いました。あっという間に読めてしまいます。最初の違和感とは、最初の部分、主人公水原という人物が男性なのか女性なのか、初めてこのシリーズを読む者にとってはわかりにくかったことです。主人公は、何度も殺されそうになりながら、なんだか殺されないという、あたりまえの展開です。

東京へ (お土産 大誘拐)

 

作者:天藤 真
出版社:創元推理文庫
値段:840円+税

 前に一度読んだかなあと思いながら読み進めましたが、たぶん読んでいません。紀伊國屋書店に大きく展示してあったので買いました。時代的には、昭和のスタイルの内容です。この絵にあるようなおばあさんがとても豪快で楽しく読めました。読みやすい本です。