著者:百田 尚樹
発行:太田出版
値段:1400E
前に「海賊と呼ばれた男」を読み、書評を記しました。今回の書もこれに類するのかと思いましたが、こちらの方が百田尚樹らしくて面白い。「海賊と呼ばれた男」は、途中で読み捨てました。書かれている内容がいかにも自伝的であり、その人の一生をだいたい調べたという感じでたいしてよくありませんでした。出光という石油会社の社長の一代記だったらしい。
こちらの「夢を売る男」は、途中で自分を出してくるなどの工夫をしながら出版界の現状をレポートしたような雰囲気でした。
今、あちこちの書店で、百田尚樹をベストセラー作家として店頭に書物が並んでいます。少し嬉しい。この作家の文章はどことなく五十嵐貴久に通じるものがあるように思えます。五十嵐貴久は最近では中途半端な内容の小説が多くなってしまい残念です。
この百田尚樹も「海賊と呼ばれた男」でもうだめになってしまったかと思っていましたが、まだまだ面白い本が書けそうです。
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