著者:町田 康
発行:中央公論社
値段:1143円+税
なんというか、徹底した俗物を描いた作品。河内言葉で繰り広げられる世界にどんどんはまりこんでいきます。著者は、この河内言葉が播州弁に似ていることをご存じでしょうか。私は播州なのですが、この河内言葉が言い回しも含めてほとんど理解できます。だからよけいに読み進められます。河内言葉が分からない人には読みづらいかもしれません。徹底した俗物表現を目指したため、あちこちに「屁をこいた」などという文章が出てきます。また、緊張したときに睾丸をつかむなどの言い回しもあり、ここまで書くかという作品です。知らなかったのですが、実在の人物評伝でした。
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