2013年1月26日土曜日

コモリと子守り

著者:歌野晶午
発行:光文社
値段:1700円+税
 この作者は初めて読みます。最初数ページは面白かった。しかし、後はだらだらとした展開で読み進むのが大変でした。何度か捨てようとしました。でも、私はこの本の作り方(紙の綴じ方)が好きなので我慢しました。コモリはひきこもり、子守りは文字通りの子守りの話です。話の展開にも無理があります。

2 件のコメント:

  1. 短編ミステリの天才も長編は難アリか!?

    コモリと子守りなんですが、実はシリーズ物で・・・。
    「舞田ひとみ」シリーズなんです。
    でもなぜか3作目にして、タイトルから「舞田ひとみ」が消えて長編に。
    1,2作目の方がさっさと読めて面白いかも知れません。

    歌野さんの作品の論評をいろいろ読んでいて、
    意外に気づいて無かった点を指摘しているサイトを
    見つけたので・・・。
    http://www.birthday-energy.co.jp
    頭の良さは特筆もので、じっくり深く掘り下げる
    能力と、巧妙な仕掛けがお得意なんだとか。
    どんでん返しや一筋縄でいかないのは、必然みたいですね。

    ただ、なぜか3作目だけは、ちゃぶ台返すようなどんでん返しは
    抑えめ・・・。
    その点も、間延びした感に繋がってますね。

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  2. 栞那 様
    はじめまして。
    拙いホームページを見ていただきありがとうございます。
    上記アドレスに記されている歌野晶午さんの運命も拝見いたしました。作者を見るにこうした見方があるのは私にとっては新鮮でした。
    それにしても、主人公舞田ひとみのシリーズとは全く想像できておらず、栞那様のメールを見て頷ける部分がありました。今から思えば、この主人公をもっと前面に出した作品であれば、話の展開も内容もすべてが作者にとって軽快に書き進められたのではないでしょうか。舞田ひとみという主人公が大変すっきりしているからです。そうなると短編で終わってしまうのではという心配もしますが。

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